部屋とレーパンと私

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ロードバイクのお尻の痛み対策 ~万人に合うサドルは存在するか~

今回はロードバイクお尻の痛み対策について

私のロードバイク歴の中で
結構相談を受けたり話題になったり
する事項として多いので書きます。

特に初心者の方は

お尻が痛い
股ズレする

といった悩みを持たれている方が
多く見受けられます。
そしてどんなサドルが良いの?
という話になります。

そこでまずはサブタイトルの
「万人に合うサドル」があるのか
ということについて

先に結論ですが

ありません

以下にその理由
そしてサドルの選び方

サドル以外の原因および対策
について

経験私見を交えてお話します。



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1.サドルの形状について


 こちらはメーカー代理店HPより
 https://www.riogrande.co.jp/news/node/46414
 フィジークサドル
 
 後ろから見てフラット寄りだったり
 より丸みのある形状だったり
 横から見てフラットだったり
 曲がっていたりと様々です。

 これだけ種類がある
 ということが万能サドルが無い
 という示唆になります。

 ※形状についてとても詳しく書かれている
  サイトがありましたので以下リンクです。
  ご参考まで
 fertile-soil.org
 


2.万人に合うサドルがない理由
 

 ①お尻の形状が人それぞれ違うから

  当たり前といえば当たり前だし
  これは書籍なり他のサイトでも
  書いてあることです。


 ②ライドスキルのレベルが違う

  ①は多いですが
  こちらに言及しているサイト等は
  あまり無いのかな?と思います。

  自分の知り合いと話をすると
  レベルによっても千差万別です。

  ライドスキルが高い人ほど
  サドルは薄く表層が固くなる
  傾向が強く
  逆に初心者はフカフカサドル
  を使っている方が多いです。
  
  また上級者の方と話をすると
  お尻の痛みについては
  実はフカフカサドルが原因だと
  話題に上がることが多いです。

  距離が比較的短距離なら
  それでも構わないと思いますが
  長距離乗ろうとするとツライことが
  多くなると思います。

  詳細は後の対策の項目で。



3.お尻が痛くなる・股ズレする原因


 ①サドルの形状が合わない

  こちらは既述のとおり。
  単純に合ってないサドルだから
  という話になります。


 ②サドルの表層素材が柔らかすぎる
  
  いわゆるフカフカサドルですが
  柔らかいがゆえにレーパンとの
  摩擦が生じやすく
  結果股ズレにつながることがあります。
  
  自分の知り合いの方の中には
  表層がカチカチでツルツルの
  カーボン素材が擦れなくて良い
  という方もいます。
  かなりの上級者の方ですけど。


 ③レーパンのパッド形状が合わない

  原因としては少ないですが
  お尻と合ってない可能性はあります。
  メーカーによって異なりますので
  変えて試してみるのも手です。


 ④乗車姿勢が良くない

  こちらが一番の理由かと思います。
  
  特に初心者でありがちなのは
  ポジションをアップライト
  (ハンドル高くサドル低く)
  にし過ぎてママチャリに近くなり
  お尻にドカっと自重がキてしまう
  というのがあります。
  
  対策でフカフカサドルにするわけですが
  これがかえって悪影響を及ぼしている
  可能性があります。


 ⑤休むダンシングが出来てない
  
  ロードバイクのドロップハンドルだと
  ダンシング(立ち漕ぎ)をするのに
  少し慣れが要ります。
  いくら上級者でも同じ座り姿勢を維持して
  ずっと走り続けるのは出来ないので
  適度にダンシングをしてお尻を労わる
  必要があります。



4.対策
 

 上記3.の①~③については
 単純にいろいろ試用・試着するのが最良
 です。
 お店によっては試用サドルを貸し出し
 しばらくの期間試せます。
 私の行きつけのお店ではやってますので
 ご参考まで。
 サイクルショップ・ニコー製作所|名古屋の自転車店

 一度自分に合う形状のサドルが見つかれば
 その後もずっと似たような形状で大丈夫
 なはずです。
 いろいろ試しましょう。


 ④について
 ポジションを見直すことがカギですが
 そのポジションに耐えうる乗車姿勢の維持
 そのための体幹の鍛錬が必要です。

 体幹が弱いと姿勢の維持が出来なくなり
 フニャっとなってお尻にドカッっとなり
 お尻の痛みから逃れられない
 ということになります。
 あとペダルに力が乗らず結果走りが遅く
 惰性の効かない上り坂で苦しむこと
 にもつながります。

 ポジションについてはスキルにも拠りますが
 過度のアップライトは避けて低いポジション
 が取れると良いかと思います。
 きちんとしたお店で相談すれば合わせて
 もらえるかと思います。

 以下参考です。
 ハンドルポジションで走りを変える!ライダーに合わせた理想のハンドルポジションとは | BiCYCLE CLUB

 
 体幹の鍛錬のためには

 正しい乗車姿勢を身につけて
 なるべく距離を乗りこなす

 というのが単純かつ一番です。

 乗車姿勢についてはイベント等の
 スクールがあれば積極的に参加し
 習うのが一番です。
 今ならYouTubeなどの動画サイトでも
 習えると思います。

 ラクな方法ではありませんが
 後のラクのために苦労しましょう。
 といっても楽しく苦労できますけどね。
 
 
 ⑤については技術なので
 ④と同様イベント等のスクールで習うなり
 動画サイトを見るなりして練習して
 身に着ければヨイです。
 それほど難しくはないはずです。


 以上になります。
 ご参考いただけたら幸いです。