部屋とレーパンと私

自転車のなるべくニッチな話題を

ロードバイクのタイヤ空気圧 ~過ぎたるは及ばざるがごとし~

サイクリストが細心すべきもの

・交通マナー
・心と身体
・空気圧

というくらい重要です(超私見

地面に接する唯一の物体が
タイヤになるわけで

タイヤ選びも重要ですが
その中身である空気の圧も
より良い走りには重要になります。

そこで今回は空気圧について
私の経験私見を交えてお話します。


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1.最適な空気圧とは(一般論)


 書籍やネット上で再三書かれている
 ことではありますが
 一般的な条件(晴れ・通常のアスファルト
 で言うならば

 ①自身の体重
 ②タイヤの太さ
 ③タイヤのブランド
 ④タイヤの材質(ケーシング等)
 
 くらいかと思います。

 厳密にいえばフレームやホイールの
 剛性なんてものもありますが
 言えばキリないですし
 ±αで調整する範囲なので
 割愛です。

 空気圧の計算でよく使われてるのは
 MY MAVIC というアプリです。
 My Mavic | Mavic

 ご自身の体重
 レース等の使用状況
 路面状況
 さらにタイヤサイズなど
 入力すれば
 適正空気圧の目安が算出されます。
 
 先に示した通り
 タイヤブランドや材質によっても
 異なりますのであくまで目安です。

 

2.最適な空気圧(経験私見論)


 ①多くの人は空気圧が高い

  1.で示した結果を見ると
  多くの方は
  普段の空気圧よりだいぶ低い結果に
  なっていると思います。 

  特に

  ・初心者の方
  ・ロード歴は長くても
   オフロード経験の無い方
 
  ほど低いと思われてるのでは
  ないでしょうか。

  ちなみに私の体重58㎏で
  使ってるタイヤ太さ25C
  にした場合、5.6~5.8bar
  という結果になりました。

  私の経験上良く見かけるのは
  メーカーの推奨空気圧の上限
  だいたい8気圧
  にしているケースです。

  MTBシクロクロスといった
  オフロード経験のある方だと
  低圧の魅力を分かってらっしゃるw
  せいか高すぎる空気圧のかたは
  それほどいないと思います。
  
  ちなみにシクロクロスだと
  通常でも1.8bar程度
  コースによっては1.2bar
  ということもあります。
  
  ロードバイクからすると
  信じられない低圧です。


 ②最適な空気圧の考え方(平地

  きれいな路面では転がりは良く感じますが
  ゴツゴツの路面では跳ねるため
  乗り心地も良くなく
  実際の転がりもロスになっています。

  ややマニアックな話になるので
  ここでは割愛しますが
  インピーダンスロスという話が
  近年注目されてます。
  しっかりまとめていただいている
  サイトがありますのでご参考まで
  https://roadbike-hikaku.com/20190107_impedance/  
  https://morou2.com/2019/12/06/impedance/

  簡単にいうと適正な空気圧から
  上げ過ぎるくらいなら
  やや足りないくらいのほうがマシ
  という話です。

  適正な空気圧というのが
  まさにケースバイケースで
  ドンピシャの設定は難しい話になりますが
  少なくとも
  タイヤの推奨空気圧=適正空気圧
  とは限らないということは言えます。
 
  自分も最初の頃はタイヤの
  推奨空気圧にしてましたが
  結果で言えば上げ過ぎのカチカチ
  で走ってたことになります。


 ③最適な空気圧の考え方
 ヒルクライムトラックレース

  ②での上げ過ぎがよくない理由については
  納得できますが
  
  とはいえ

  私の経験上
  MY MAVICや色んなサイトに示される
  空気圧設定にも少しワナがある
  と思います。

  実験はあくまで平地でのスピードで
  30~40㎞/hくらいで行ったはずです。
 
  (元サイトを調べても何ワットとか
   何km/hで実験を行った
   という記述は見つけられませんでした)

  確かに平地でそこそこのスピードなら
  路面の段差の衝撃でのロスが大きいのは
  理解できます。
 
  ただヒルクライムのような低速域では
  段差の衝撃はあれどそこまで大きくは
  ないはずです。

  したがってヒルクライムレースのように
  上りオンリーの場合にこの空気圧設定を
  信用すると良くない結果になる
  と思います。
 
  実際ヒルクライムレースでMY MAVIC近い
  設定で挑んでみたところ
  かなりのロスを感じました。
  実際のタイムも調子もありましたが
  想定よりかなり落ちてました。

  同じように競輪場のバンクのような
  きれいな路面についても段差のロスを
  考えなくて良いため
  トラックレースについては
  カンカンの空気圧で走った方が良い
  ということになろうかと思います。


 
3.オススメの空気圧設定の考え方


 まとめると
 MY MAVICを目安に以下の点に留意
 ということになります。

 ・平地ではMY MAVICを参考に
  タイヤブランドなどの特性に合わせ
  ±αの空気圧で設定

 ・上りやトラックではMY MAVICは
  あまり当てにせず空気圧を上げた方が
  良い


 レースやツーリングによっては
 どちらも混ざると思いますが
 その場合は平地の設定の方がヨイ
 かと思います。
 上りがあれば下りがあります。
 下りで空気圧高すぎるとあまり良い
 ことにはならないと思いますので。


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 以上になります。
 数値や画像といった分かりやすいものが
 あまり示されず読みにくいかもですが。

 ご参考になれば幸いです。